メンテナンスフリーと言われてきた太陽光発電システム!経産省の再生エネルギー政策で急成長、急拡大する中、モジュールの初期不良やパワコンの故障トラブル、工事業者の施工不良などさまざまな問題が表面化しています。太陽光発電システムは10年、20年と長期的に使うものです。お客様の大切な太陽光発電システムを安全に安心してお使い頂くために定期メンテナンスをご利用下さい。
太陽光発電システムは10年位内に30%の故障?!
NPO法人太陽光発電所ネットワーク資料より
なんと太陽光発電システムは10年以内に故障が起こる確率が30%以上もあるのです。
モジューパネル10%、パワーコンディショナー17%、両方が5%となっており、主にパワコンとモジュールパネルの故障です。特にパワコンは普通の電化製品なので自然損耗で概ね10年で交換が必要になります。モジュールパネルについては落ち葉が影を作り局所的に電力の集中(ホットスポット)起こったり、鳥の糞が付着して発電効率が低下したりする原因があげられます。
作業までの流れ
(2)お客様のご要望に沿って所在地と状況確認後、お見積りいたします。
(3)ご依頼後、点検作業を行い、不具合箇所を報告いたします。
(4)不具合箇所への対策も併せ写真、チェック表他の結果報告書を提出いたします。
(5)今後についてのアフターなどのご相談やご提案お打合せ
太陽光発電システム保守点検ガイドライン
10KW以上50KW未満の太陽光発電は保守点検のガイドラインが定められています。出力が50KW以上の設備は自家用電気工作物となり電気主任技術者を選任する必要があり、年に2回以上の点検が義務づけられています。50KW未満の一般用電気工作物は点検の法的義務がないため、点検義務の必要はありませんが安心してお使いいただくための自主点検は必要になります。
定期点検の頻度(電気事業法施行規則第52条第2項に規定) | ||
---|---|---|
太陽電池発電設備出力容量(KW) | 電気工作物の種類 | 点検頻度 |
50KW未満 | 一般用電気工作物 | 自主点検 |
50KW以上2,000KW未満 | 自家用電気工作物(外部委託の対象) | ※2回/年以上 |
2,000KW以上 | 自家用電気工作物(選任主任技術者) | 常駐 |
基本的な定期メンテナンス点検項目
2.太陽光モジュールのサーモグラフィー
3.接続箱内外の目視点検
4.接続箱のIVカーブ測定、電圧を測定して異常がないかのチェック
5.パワーコンディショナー内外の目視点検、換気フィルター目詰まり
6.パワーコンディショナーの電圧等を測定して異常がないかのチェック
7.運転スイッチのON/OFFテスト
8.自立運転モードの確認
9.表示部分の動作確認
10.発電量の状況確認、メーターチェック
※太陽光発電システムはしっかりメンテナンスして長持ちさせた方がよりメリットが大きくなる商品です。定期メンテナンス次第で売電収入も大きく変わる重要な装置です。販売施工会社任せではなく設置者からも定期点検を依頼したり、自主点検したり、常に現状把握しておきましょう。
※太陽光発電システムは有資格者による異常がないかの検査やチェック、トラブルの予防、簡単な清掃作業など電気を発電する機械設備の点検といった定期メンテナンスが必要になります。設置後の定期点検スケジュール、担当する資格保有者もしくは認定技術者を事前に確認しておきましょう。
太陽光発電メンテナンスのポイント
低圧洗浄で発電量アップ!
屋外に設置していると地震や台風、落雷など故障を放っておくと重大な事故になるかもしれません。異常を確認した場合のかけつけ対応も依頼できるようにしておきしましょう!
草刈り(除草)による雑草対策
特に産業用の野立ては雑草対策が重要になります。放っておくとモジュールパネルに雑草がかかって影になり発電量低下の原因となります。そのほか防草シートや除草剤による対策方法もあります。
応急時のかけつけ対応
モジュール表面は年々汚れがこびりつき雨による自浄効果は無くなっていきます。長年使用で取れにくくなった鳥フンや黄砂、花粉、砂埃は低圧洗浄しないと発電量が低下します。しつこい汚れには低圧洗浄が効果的です。
製品点検(太陽光モジュール、接続箱、パワーコンディショナー、昇圧ユニットなどを点検)
太陽光モジュールの汚れ、キズ、破損の確認。点検機器で異常、故障、不具合の有無をチェックします。接続箱の破損、腐食、ネジのゆるみの確認、IVカーブ測定、開放電圧測定をします。パワーコンディショナーのケーブルの損傷、端子、ネジのゆるみ、通気確認、換気フィルターの目詰まり、自立運転機能の確認、運転時の異音、振動、異臭の有無、表示部の動作確認、絶縁抵抗測定など昇圧ユニットの配線、ケーブル破損、ネジのゆるみ、サビ汚れの有無、変形の有無、異常加熱の有無など
運転点検(パワーコンディショナー、昇圧ユニットの動作確認)
パワーコンディショナーが正常に動作するか、自立運動の確認。昇圧ユニットが正常に動作するか確認します。
数値測定(接続箱内の電力系統の電圧測定、モジュールと機器間の絶縁抵抗測定)
太陽光モジュール開放電圧測定、電力系統電圧測定。太陽光モジュール絶縁抵抗測定、機器間の絶縁抵抗測定
定期メンテナンス実施箇所
実施項目 | 点検方法 | |
---|---|---|
モジュールパネル | ガラス表面の汚れ、破損、落ち葉、鳥糞、草刈り | 目視 |
フレームの破損、変形、紛失、盗難 | 目視 | |
固定ボルト、ナット(ネジ)の緩み、脱落 | 目視 | |
配線の損傷、緩み、断線 | 目視 | |
ジャンクションボックスの変形、ケーブル外れ | 目視 | |
ホットスポット、バックシートの熱等による変色 | 目視 | |
セルラインチェック、サーモグラフィー発熱 | 測定 | |
架台 | ボルト、ナット(ネジ)の緩み、脱落 | 目視 |
破損、腐食(サビ) | 目視 | |
接続箱(集電箱) | 破損、腐食(サビ)、変色、配線の損傷、緩み、断線 | 目視 |
IVカーブ測定、開放電圧(V)、短絡電流(I)、最大出力(P) | 測定 | |
ブレーカー作動テスト | 作動テスト | |
延長ケーブル | 断線・腐食 | 目視 |
ケーブルラック、電線管の破損、腐食(サビ)、変色 | 目視 | |
パワーコンディショナー、キュービクル | 破損、腐食(サビ)、変色、結露、水の侵入の確認 | 目視 |
異音、異臭、過熱、配線の損傷、緩み、断線 | 目視 | |
端子台、固定ネジの緩み | 目視 | |
ファン作動音の確認 | 作動音の確認 | |
ブレーカー作動テスト | 作動テスト | |
外箱、異常温度の確認 | 温度の確認(触診) | |
運転履歴(エラー履歴)の確認 | 目視(表示モニタ操作) | |
積算発電量の確認 | 目視(表示モニタ操作) | |
換気フィルターの目詰まり | 清掃 |
※高所作業の場合の高所作業車、足場設置、その他実施項目以外の作業をご用命頂いた場合は別途実費となることがございます。
※3電圧測定について集電箱での電圧、電流に異常が見られない場合は接続箱では電圧の有無の確認とします。異常が見られた場合の対象ライン内の電圧の確認、原因究明、修繕は別途有償となります。
※点検測定については2人作業以上を前提といたします。住宅用はお問い合わせ下さい。
業者選びでお悩みの際は、創業23年、親切・丁寧・任せて安心、口コミで広がっている信頼と実績の株式会社ジャパンビルテックにお任せ下さい!